マル信 緑香園の歴史
創業140余年、石榑の『お茶』
初代新次郎(しんじろう 文久2年生まれ)がお茶作りを始め、物々交換などで広まると、美味しいと評判となり、次第に対価をいただくようになり、商いへと発展していったと聞いています。2代目信一(のぶいち、明治27年生まれ)が昭和5年に機械化し、3代目一信(かずのぶ、大正12年生まれ)へと伝えられ、「お茶のぶさん」として地域から親しまれてきました。昭和28年の全国製茶品評会にて、信一はかぶせ茶部門、一信は煎茶部門において一等一席、農林大臣賞を親子同時受賞し、昭和61年には第19回三重県茶品評会にて4代目哲也が煎茶部門で一等一席、農林水産大臣賞をいただきました。
マル信 緑香園の歴史
創業140余年、石榑の恵まれた土地で栽培された『香りゆたかなお茶』
マル信 緑香園は、三重県最北端のいなべ市に位置し、鈴鹿山脈、石榑峠のふもと大安町石榑地区で、玉露・かぶせ茶 の産地として、初代新次郎(文久2年生まれ)が手摘み、手揉みの頃からお茶づくりを始めました。
天皇皇后両陛下に煎茶を献上
昭和37年に志摩観光ホテルにて
天皇皇后両陛下が来県し、志摩観光ホテルにて昭和37年に5月20日に、煎茶を献上させていただきました。山麓地帯の恵まれた気候と土壌、水は、茶樹の栽培に適しており、寒暖の差や春先の霧やもやは、新芽にとって最良の自然の恵みと感謝しています。家族労働での経営ですが、有機肥料主体で、心をこめた安心・安全・伝統を受け継いだ良質茶づくりに専念しています。
すべてにおいて機械化が進んでいますが、茶の加工過程では蒸し具合、揉み具合を今でもひとつひとつ手で感触を確かめながら製造しています。
写真で見るマル信緑香園
石榑で5代続く「茶農家」
文久2年1862 |
初代「伊藤 新次郎」生まれる。 |
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明治10年1877 |
マル信 緑香園、創業。 |
明治27年1894 |
二代目「伊藤 信一」生まれる。 |
大正12年1923 |
三代目「伊藤 一信」生まれる。その後「お茶のぶさん」として地域から親しまれた。 |
昭和5年1930 |
製造過程を機械化にする。 |
昭和28年1953 |
「二代目 信一」が全国製茶品評会にて、かぶせ茶部門において一等一席「農林大臣賞を受賞」 |
昭和28年1953 |
「三代目 一信」が全国製茶品評会にて、煎茶部門において一等一席「農林大臣賞を親子同時受賞」 |
昭和37年1962 |
天皇皇后両陛下が三重県に来県。5月21日志摩観光ホテルにて煎茶を献上。 |
昭和61年1962 |
「四代目 哲也」が三重県茶品評会にて、普通煎茶部門において「農林水産大臣賞」を受賞。 |
昔から使われている茶壺は今も現役
煎茶のラベルデザインも昔ながらの丁寧な仕上り
昭和初期に使用していたパッケージデザインも味わい深い
三重県茶業協会から「農林大臣賞」受賞の感謝状をいただく